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最近よく聞く「多様性」という言葉。なんとなく意味はわかるけれど、詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では多様性の意味と、多様性に関する日本の現状をわかりやすく解説します。
多様性の推進は、ワークライフバランスの実現とも深く関わっているといえます。この機会にしっかりと理解しておきましょう。
多様性の意味
最近は多様性という言葉をよく聞くようになりましたが、なかには言葉の意味を正しく把握できていない人もいるはず。
「多様性」の意味を辞書で調べてみた結果は下記の通りです。
いろいろな種類や傾向のものがあること。
変化に富むこと。引用:小学館 デジタル大辞泉
ビジネス・経営・人事の分野においては、英語の「diversity(ダイバーシティ)」という言葉のほうをよく聞くのではないでしょうか。
ダイバーシティの考え方は、多様性の意味をさらに深堀りした意味となっており、民族・文化・価値観・ライフスタイルなど個性の違いを積極的に取り入れるというもの。
多様性を考えるときは、ダイバーシティの考え方を知ることが重要となることを覚えておきましょう。
対義語
多様性の対義語は「画一的」となります。
「画一的」の意味を辞書で調べてみた結果は下記の通り。
何もかも一様で、個性や特徴のないさま。
引用:小学館 デジタル大辞泉
画一的で変化のない企業では、考え方や働き方が固定化しているケースが多く、これから先の環境変化に耐えられなくなる可能性もあります。
今は様々な変化が起こりうる「ニューノーマル時代」。多様性を取り入れることが、これからは重要になるでしょう。

インクルージョンとの違い
多様性の意味に近い言葉として、「インクルージョン」というものがあります。
「インクルージョン」の意味を辞書で調べてみた結果は下記の通り。
包括 (ほうかつ) 。包含 (ほうがん) 。
引用:小学館 デジタル大辞泉
「多様性」と「インクルージョン」の違いは、個性の違いを取り入れる際の着眼点になります。
多様性が「多種多様であること」自体にフォーカスしているのに対し、インクルージョンはその多種多様な個性が「大きな組織に含まれている」というさらに大きな部分にフォーカスしています。
「インクルージョン」は「多様性」を前提にして、人材の活用にも目を向けている考え方ともいえますね。
日本における「多様性」は、ダイバーシティとインクルージョンの両方の要素を兼ねた概念として扱われていることを覚えておきましょう。
例文
多様性を含む例文としてあげると下記の通り。
- ダイバーシティを推進する
- 多様性を取り入れる必要がある
- ダイバーシティはこれからの社会に大切な考え方だ
今後より変化し、ダイバーシティを取り入れていく企業もさらに増えていきます。打ち合わせなどで「多様性」「ダイバーシティ」を使う場面もあるでしょう。
この機会に意味を正しく理解し、使えるようにしておきましょう。
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日本で多様性は認められている?
日本でも年々多様性を推進している企業は増えてきていますが、定着率が高くないのが実情。
また日本における多様性の推進は、主に「女性の活躍」のみにフォーカスを当てているところも少なくありません。
そんな状況においても男女格差は「ジェンダー・ギャップ指数2020」によると、日本は対象となっている153か国中121位とダイバーシティが根付いていないことがわかる結果に。
その他、様々な物事の判断においても旧態依然としたものが残っているというのも日本の実情といえるかもしれません。

多様性に関するみんなの意見
多様性に関することは、企業の担当者だけでなく一般の人にとっても大きな関心ごと。
実際SNS上でも、下記のように多様性(ダイバーシティ)に関する投稿があったのでいくつか紹介しましょう。
ダイバーシティの中でも女性活躍はクリティカルな問題として国内では取り扱われてきた。話題としてはすでに過去のものとされている風潮もあるが、そんな事を言う企業に限って女性管理職比率は3割にも大きく届かないという。多様化させる事の価値に対し経営者の理解が不足しているのだろう。
— ひろにい@育成から組織と経営を語る人 (@WMSC_OFFICER) August 3, 2020
ダイバーシティ&インクルージョン
この推進をしようとすると大体現場から"それやって明日売上上がる?"
と聞かれた
答えは明白
売上は上がらない
でも
社員のモチベーションアップには
間違いなく繋がり最終的に売上増
にも繋がるこれが理解できるか出来ないかが
大差となる#AlwaysProud #DI— グローカル姉@働キャリ方改革の人 (@glocaleducate) August 3, 2020
企業のダイバーシティは、流行や対外的イメージというのもあるけど、将来が見通せない環境だと単一の価値観では対応できないからなんだわ。でも、多様性が進みすぎると組織としての舵取りが難しくなるし、スタートアップ企業とかじゃなければ、ルーティンワークの方が多いから、求めてるのは程々だよ。
— 菊川すずね (@suzu8191) August 1, 2020
ダイバーシティを女性という点だけに括らず。障害を持たれてる方も含め積極的に取り組んでほしい。特に日本の古参企業、官から民営化したところの子会社も含めて見せかけだけは、もう止めてね。 https://t.co/sBDnpkWma0
— tsuruist (@tsuruist) August 7, 2020
ダイバーシティが進んでいる気がしない。特に経営層。むしろ現場レベルでは多様化が進み様々な価値を認め合いながら良い方向に進んでいると思います。
番組楽しみ‼️
【落合陽一】日本企業の「ダイバーシティ経営」 #NewsPicks #WEEKLYOCHIAI https://t.co/248Ccwxm18— とくさん (@711tokuoka) July 28, 2020
プラスの意見よりも、あまり多様化が進んでいないというマイナスの意見が多くみられることから、日本での定着が進んでいないことがわかります。

企業が多様性を大事にするべき理由
企業が多様性を取り入れることで、下記のようなメリットを得られるでしょう。
- イノベーションが生まれる
- 人材を確保できる
- コミュニケーションが活発になる
- あらゆる顧客の目線に立てる
- ワークライフバランスを実現しやすい
ここでは、上の3つについて簡単に解説します。
企業が多様性を認めるメリットについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ読んでみてください。

イノベーションが生まれる
多様性を推進すると、イノベーションが生まれやすくなります。
多様性のある人材を確保することで、文化・価値観の違いから、多様なアイデア・スキルが集約されるからです。
人材を確保できる
組織の体制・構成に多様性を持たせることで、採用における条件を拡大させることができ、人材を確保しやすくなります。
また育児休暇・介護休暇などの制度を取り入れることで、育児・介護を理由に従業員が離職することを防ぐことができ、働き続けてもらいやすくなるからです。
コミュニケーションが活発になる
多様性のあるチームはコミュニケーションが活発になる傾向があります。
それぞれのバックグラウンドが異なるため共通の認識が少なく、スムーズに仕事をするためには考えや前提を明らかにするコミュニケーションが必要になるためです。
さいごに
この記事では、多様性の意味や日本の現状について解説しました。
ダイバーシティを推進する施策は「女性の活躍支援」「新たな休暇制度の導入」「テレワークの導入」などがあります。
日本において「多様性」はまだまだ定着率が低いものではありますが、先を進んでいる海外企業に追いつくためにも、どうしても外せないものになるでしょう。
以下の記事では、女性活躍を推進する企業の取り組みを紹介しています。ぜひ合わせて読んでみてください。
