子育てしながら働けるワークシェアリング!メリット・デメリットも解説

ワークライフバランスという言葉が頻繁に使われるようになってきましたが、ワークシェアリングは仕事と生活の調和を目指す働き方と言えるでしょう。

「ワークシェアリング」は社員1人1人の業務時間を減らし、その分新たな雇用を増やすという働き方です。

この記事では、主に子育て中の女性向けにワークシェアリングという働き方について紹介します。

メリット・デメリットについても解説するので、「仕事と子育て両立しながら正社員として働きたい」と思っている方は参考にしてみてください。

子どもを持つ女性のうち、正社員はわずか8%

子どもを持つ日本の女性の就業率は一体どれくらいでしょうか。

エン・ジャパンが2015年に行った調査では子どもを持つ女性の就業率は52%。そのうち正社員はたった8%のみ。

雇用形態として多かったのが「パート・アルバイト」の62%、次いで「派遣社員」17%という結果になりました。

日本には女性が子育出をしながら働ける環境がまだ整っていないことが分かります。

離職した女性正社員の60%は働き続けたいと思っている

パーソル総合研究所が2019年に行った調査によると、小学生以下の子どもを持つ女性の元正社員の約60%が「出産後も働き続けたかった」と回答しています。

正社員をやめた後の状況としては「パート・アルバイト」が47%も占めました。働き方で悩んでいる方が多いのが分かります。

子育てしながらでも働けるワークシェアリングとは

ワークシェアリングとは「仕事の分かち合い」という意味です。

社員の1人あたりの労働時間を減らす代わりに、社会全体の雇用創出を促進するということが目的で誕生しました。

オランダにおけるワークシェアリング

ワークシェアリングは元々、1970年代ヨーロッパで導入され、失業者の減少に寄与しました。

成功事例としてオランダがあります。1980年代に失業率が14%を記録したオランダは大不況が続いていました。

経済危機を乗り越えるために労働法を改正し、ワークシェアリングを導入したのです。企業は雇用を維持するために時短勤務を進めました。

フルタイムの社員がこなしていた仕事を、パートタイム従業員が分担し、賃金を抑制したのです。このようにワークシェアリングは経済危機の際にも効果を発揮します。

日本におけるワークシェアリング導入の背景

上述のオランダと日本にワークシェアリングは意味合いが違います。

日本の場合は、働き方改革の一環で注目を集めています。日本では、長時間労働を抑制するために導入されました。

また、子育でや介護などで時短勤務を希望する人が増加傾向にあるということも背景にあります。

しかし、エン・ジャパンが行った調査ではワークシェアリングの導入が難しいと感じている企業は66%でした。

一方、ワークシェアリングを導入している企業は「既存従業員の雇用維持」「社会的使命」から制度として実践しているようです。実際に国全体で導入するためには法整備が必要になりそうです。

ちなみに、インターネットリサーチ会社の「ネットエイジア」が行った調査では社会人の51%がワークシェアリング導入に賛成と回答しています。

日本におけるワークシェアリングの事例

では、日本ではどのようなワークシェアリングの事例があるのでしょうか。

週休3日制度

企業がワークシェアリングの一環として導入しているのが週休3日制度です。

佐川急便、日本マイクロソフト、ユニクロ、電通、大和ハウスなど様々な企業が取り入れています。

企業の観点からは人材確保、生産性の向上といった狙いがあります。社員はメリハリのある仕事をすることが可能になるでしょう。

もちろん、社員は子育でや介護などに使える時間も確保できます。

短時間正社員制度

短時間正社員制度をご存じの方は少ないかもしれません。

育児や介護をしながら正社員として働くことができる制度。時間あたりの基本給や賞与、退職金などの算定はフルタイム正社員と同等です。

導入企業としてはリコー、高島屋、大丸松坂屋百貨店、モロゾフ、富士ゼロックス、ワコール、マクドナルドなど。

ワークライフバランスの実現、長時間労働の改善が可能になります。

時短勤務制度

所定労働時間を原則6時間とするのが時短勤務制度です。

短時間勤務制度」として改正育児・介護休業法には規定されています。

原則、3歳までの子どもの育児や親の介護が必要な社員に対して会社は制度の利用を許可しなければいけません。

保育園に子どもを預けてから出社したり、保育施設の終わり時間に退社したりできます。

ワークシェアリングのメリット

ワークシェアリングにはどんなメリットがあるのでしょうか。

1人あたりの仕事の負担が減る

今まで1人でこなしていた仕事を別の社員と分担することができるので、1人あたりの仕事の負担を削減できます。

プライベートの時間を確保でき、ワークライフバランスを実現しやすくなるでしょう。

雇用機会が増える

働きたくても働けなかった人の雇用の受け皿は増えます。

特に育児や介護などで働く時間があまり確保できなかった人たちにとって、仕事をこなせる機会が増えるということは大きなメリットです。

子育てをしている女性の社会進出も進むでしょう。

仕事の効率・生産性が上がる

短時間勤務になるため、短時間で効率よく働くことが可能になります。

また、業務の見直しにより無駄なタスクを減らすということにも繋がるため、生産性が向上するでしょう。

風通しが良くなる

ワークシェアリングの社員がいることにより、多くの社員は残業することを避けるようになります。

人材が確保され、さらに多様な働き方の人が社内に増えるため、休暇を取りやすくなります。

ワークシェアリングのデメリット

ワークシェアリングには一体どんなデメリットがあるのでしょうか。

一見すると魅力的な制度に思えますが、合わない人もいると思うので踏まえておきましょう。

給与の減少

複数人で業務をこなすため、賃金が低下する可能性があります。

給与が下がってもいいから、働き方を重視する人にはいいかもしれません。余暇が増え、プライベートも充実するので人生にとってはプラスに働く可能性もあります。

経験できる仕事が減少

業務時間が減るため、経験できる仕事の量も減るでしょう。

1つの会社でキャリアを積んでいきたいという方には少し不利になるかもしれません。

一方、本業以外に自分自身で副業をしたいという方にとっては、副業などにあてる時間が増えるのでいいでしょう。

また、子育てや介護などを大切にしながら仕事もバランスよくしたいという方にも最適な業務量と言えるでしょう。

ワークシェアリングの仕事の探し方【女性向け】

ワークシェアリングの仕事はどうやったら探せるのか分からない方もいると思います。ここではおすすめの転職エージェントを紹介します。

Type女性の転職Agent

出典:Type女性の転職Agent

女性向けのキャリアの築き方を提案してる「Type女性の転職Agent

結婚や出産などの女性のライフイベントを踏まえた上での転職をサポートしてくれます。

仕事と家庭の両立ができる働き方ができる企業が多数掲載されています。女性目線の求人が多いので、子育てを優先しつつ、働くことが可能です。

日経WOMANキャリア

出典:日経WOMANキャリア

ワークライフバランスを重視したい女性向けの求人を紹介している「日経WOMANキャリア

総務、企画、マーケテイング、広報など多彩な職種が掲載されています。

もちろん、子育てをしながら働ける環境が整った企業ばかりです。家庭と両立しながらキャリアを築いていくことができます。

時短勤務はもちろん、産休復帰率100%の企業などが取り扱われているので、きっと働きたいと思える会社が見つかるでしょう。

まとめ

徐々にですが、日本にも多様な働き方が浸透しつつあるのが分かります。あなたの生活スタイルにあった仕事のやり方がきっとあるはずです。

この記事がそのきっかけになれば幸いです。

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