傾聴力とは?仕事でもプライベートでも使える傾聴力のメリットと鍛え方

相手の話に耳を傾け聴く力、傾聴力。仕事やプライベートなど、様々な場面で使えるスキルとして注目されているのをご存知ですか。

また、「傾聴力は、個人だけでなくチーム全体の仕事効率を上げるためにも大切」と、ワークライフバランスの提唱者である小室淑恵さんは指摘しています。

この記事では「傾聴力ってどんなスキル?」「どうやって身に着けれればいい?」という疑問に対して、傾聴力の内容やメリット、鍛え方を紹介します

傾聴力とは

コミュニケーションスキルの1つである傾聴力。

まずは具体的にどのようなスキルなのかを解説しましょう
以下の記事では、双方の主張を尊重するコミュニケーション方法「アサーション」について紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

相手の話を聞く力

傾聴力とは、相手の話を「聞く」力です。いわゆる「聞き上手」と言われる人は傾聴力の高い人です。

コミュニケーションスキルと言うと、交渉力など「話す」力に注目しがちです。しかし実は、傾聴力も大切なコミュニケーションスキルの1つです。

傾聴力を身に着けることで、ビジネスやプライベートのコミュニケーションが円滑になり、より信頼関係を築きやすくなります。

以下の記事では、相手との信頼関係に大きく関わるラポールについて解説しています。こちらも参考にしてみてください。

ただ聞くことだけが傾聴ではない

聞く力として理解される傾聴力ですが、傾聴とはただ聞くことではありません。

傾聴力は英語では「Active Listening(アクティブ・リスニング)」と訳されます。

つまり、ただ黙って相手の話を聞くだけでなく、相手の表情や声のトーンなども観察しながら聞くことが大切なのです。

そうすることで、相手の言いたいこと、伝えたいことをよりスムーズに引き出すことができます。

無表情で相槌もうたない相手と、表情豊かに親身になって話を聞いてくれる相手とでは、どちらが話をしやすいかをイメージするとわかりやすいでしょう。

傾聴力を身につけるメリット

カウンセリングやコーチングのシーンのみならず、日々のコミュニケーションでも重要な役割を持つ傾聴力。

傾聴力を身につけるメリットについて解説していきます

信頼関係を構築できる

傾聴力をもって会話をすることで、相手は「話を聞いてくれている」という安心感を持つことができます。それは、承認欲求(他者から認められたいという気持ち)を満たすことにも繋がるでしょう。

承認欲求を満たしてくれる相手を、人は信頼しやすい傾向があります。傾聴力を発揮して相手を肯定することで、よりスムーズに信頼関係を構築することができるのです。

以下の記事では、時間をかけずに相手の信頼を得ることができるペーシングについて紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

相手を深く理解できる

傾聴力は、相手をより深く理解することにも役立ちます。

例えば、相手と自分の意見が異なると「この人とは意見が合わない」と思うかもしれません。

しかし、そこからじっくり話を聞くことで「この人はこんな風に考えているんだ」と理解することができるでしょう。

つまり、相手の話を傾聴することで、表面的な感情に惑わされず物事の本質を見抜くことができるのです。

正確な情報を得られる

傾聴力がないと自覚している人の中には「相手の話を途中で遮って、自分が話をしてしまう」という人も多くいます。

相手の話を途中で遮ってしまい、話の論点や相手の主張が曖昧になってしまったという経験はありませんか。

傾聴力を身に着けることで、相手の話を最後まで聞くことができるようになり、相手の主張や正確な情報を得ることができます

社会人の約6割が自分には傾聴力がないと思っている

マイナビが2014年にマイナビニュース会員500人に対して行ったアンケートによると、自身の傾聴力の有無について以下の結果が出ました。

  • 自分には傾聴力があると思う
    はい 41.4%
    いいえ 58.6%

円滑なコミュニケーションを実現する傾聴力ですが、社会人の約6割が自分には傾聴力がないと回答しているのです。

傾聴力がないと思っている理由

同アンケートによると、傾聴力がないと考える理由には次のような回答がありました。

  • 最後までゆっくり聞けない
  • うまく解釈できないし、相槌も下手
  • いつも会話が終わると話の内容が入っていない、違うことを考えてしまうことがよくある
  • ついつい口を挟んでしまう
  • 人から話を引き出すのが苦手

聞くことが大切だと理解していても、なかなか実践できていない人が多いことがわかります。

傾聴力を鍛えるトレーニング

ここからは、傾聴力を高めるためのトレーニングをいくつか紹介しましょう

いきなり初対面の相手に試すのは難しいので、家族や友人などすでに親しい間柄の相手に対して、ゲーム感覚で試してみるのがおすすめです。

話を最後まで聞く

まずは、相手の話を最後まで聞くことを意識的にやってみましょう。

自分では最後まで聞いているつもりでも、無意識に相手の話を遮って話しているかもしれません。

相手にとって、話を遮られることは、言いたいことが最後まで言えないストレスを生みます。話を最後まで聞いてあげると相手はスッキリして、あなたの話も最後まで聞いてくれるはずです。

相槌・アイコンタクトを取る

無表情で話を聞くだけでなく、適度に相槌やアイコンタクトを取りましょう。

特に気をつけたいのが、聞いている時の視線です。聞き手の視線がどこか別の方向に行っていると、話し手は「興味を持ってもらえていない」という気持ちになります。

アイコンタクトや相槌で「話をちゃんと聞いている」ことをアピールしましょう

ミラーリングをする

相手の動作を、鏡に映したように同じように行うことをミラーリングと言います。

例えば声が小さい人には同じように小さめの声で、笑顔の相手には自分も笑顔で接することといったことがミラーリングです。

ミラーリングによって相手はあなたに好意を持ちやすくなり、よりスムーズに信頼関係を構築することができるでしょう

オウム返しをする

相手の言ったことをそのままオウム返しする方法も効果的です。

オウム返しすることで相手は「話を聞いてくれている」という安心感を持つことができます

また、聞き手であるあなたにとっても、相手の話を整理するために効果的です。

オウム返しは、例えば以下のように行います。

明日は仕事で6時に家を出ないといけないんです

6時ですか、大変ですね

質問で会話を発展させる

相手が答えやすい質問をすることで、会話を発展させる方法もあります。会話中の質問は、例えば次のように行います。

例1

この前の母の日は、母の好きなお酒を贈ったんだ

お母さん、喜んでいた?

例2

この前の母の日は、母の好きなお酒を贈ったんだ

何というお酒を贈ったの?

ポイントは相手が答えやすい質問をすることです。また、次々と質問をすると尋問のようになってしまうので気をつけましょう。

傾聴力を身につける本

「傾聴力についてもっと知りたい」「きちんと学んで身につけたい」という人におすすめの本を紹介します

「ねぇ、私の話聴いてる?」と言われない「聴く力」の強化書

出典:Amazon

傾聴講座の講師として長年活躍する「傾聴のプロ」である著者が、人の話を上手に聞く・聴くコツをわかりやすく解説している本書。

タイトルの通り「話聞いてる?」と言われることが多い人におすすめです。

プロカウンセラーの聞く技術

出典:Amazon

本書では、臨床心理士として活躍する著者が、カウンセリングで最も重要な「聞く力」を一般向けに紹介しています。

「聞き上手は話さない」「真剣に聞けるのは1時間以内」「相づちを打つ」など、よりよい人間関係を築くための極意を知ることができます。

人の話が聞けない人や、対人関係に悩んでいる人におすすめです。

聞くスキル聞き出すスキル

出典:Amazon

コールセンター運営・管理および新人の指導・育成に携わった筆者が、疑問の解消や問題の解決に必要な「聞く力」について解説している本書。

スキルを8つの要素に分解し、活用事例を交えながら、具体的なトレーニング方法を紹介しています。

接客の方法を知りたい人や部下との接し方に悩んでいる人にもおすすめです。

まとめ

傾聴力は、カウンセラーなど特定の職業の人が持つ特別なスキルではありません。また、特別なトレーニングをしなければ身に着けられないスキルでもありません。

相手の話を最後まで聞いたり、ミラーリングやオウム返しをしたりなど、ちょっとした心がけで傾聴力は鍛えることができます。早速今日からやってみましょう。

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