>>在宅ワークやフレックス勤務をするには?
「柔軟な働き方を叶える方法」無料ebookで解説
みなさんは毎日刺激のある生活を送っていますか?
「会社と家の往復ばかりでつまらない」
「学生時代のように気ままに旅に行きたいな」
そう思っている方もいるかもしれません。
2020年に起きた新型コロナウイルス感染症の拡大で、私達の働き方の選択肢は増えました。テレワークという働き方です。
出社しなくても仕事ができる環境が整備されたことで、これからますます自由な働き方は広がっていくでしょう。
この記事では、旅行をしながら仕事をする働き方「ワーケーション」について紹介します。
人によってはとても理想的と感じる働き方なので、ワークライフバランスの実現に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ワーケーションとは
そもそもワーケーションとはどういう意味でしょうか?
「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語です。
旅行をしながら仕事をするという働き方のことです。2000年代にアメリカで生まれました。
背景にはアメリカ人の多くが休暇中も仕事をしてしまうということがありました。これを解決するために、休暇中でも働ける仕組みを公式に作ったのです。
ワーケーションは普段働いている都市部のオフィスを離れ、観光地で休暇を取りながらテレワークをするというイメージです。
仕事扱いでリゾート地や温泉に家族で行き、家族と楽しみつつ、その合間に仕事ができます。
独身者なら、自由に地方を旅しながら勤務することができるのです。なんと魅力的な働き方でしょう。
参照:コトバンク
日本のワーケーション導入企業
アメリカと違い、日本ではまだまだワーケーションは普及していません。
日本では2017年にJALが導入しました。
多くの社員から「帰省先でテレワークを行いたい」という要望があったことから始められたそうです。
JALの場合は5日間国内外のどこからでも働ける仕組みで、どこにいても出勤扱いになります。
また、三菱地所は和歌山県と一緒にワーケーションに取り組んでいます。
三菱地所のテナント企業の従業員らは、都心から離れた和歌山県のリゾート地白浜で勤務できます。
自然に囲まれた環境なら仕事も集中できますし、羨ましいですね。
参照:トラベルWatch
ワーケーションに興味を持っているのは30代
株式会社アドリブワークスが行ったワーケーションの利用動向に関する調査では、30代が最も関心が高いということが分かりました。続いて20代が続きました。
それまで積み重ねてきたキャリアや地域に貢献できるというスキルを持っているかどうかが調査結果から見えてきます。
1ヶ月のうちにワーケーションに取り組くむことが可能な平均日数は1週間でした。
ワーケーションで取り組んでみたいことは30代は「じっくり旅して、地域に眠る資源やチャンスを見つけたい」という回答が6割。
20代は「多拠点を短期間で巡り多くの地域の魅力に触れたい」という回答が7割を超えています。
この調査から、多くの人が日々の働き方にはない刺激を求めているのではないでしょうか。
参照:PR TIMES
ワーケーションを受け入れている自治体
全国65の自治体が、ワーケーションの普及を進めるために2019年に協議会を設立しました。
長野県白馬村はテレワーク拠点を整備し、仕事と遊びをつなげる働き方を提唱しています。
また、全国で最も人口が少ない鳥取県は地域住民との交流を謳ったワーケーションに力を入れています。
様々な自治体がこれからの働き方を推奨していくために動き始めています。以下にワーケーションを推進している自治体の一部を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
- 長野
- 長野県白馬村
- 長野県立科村
- 新潟県妙高市
- 福井県福井市
- 京都府舞鶴市
- 鳥取県
- 和歌山県
- 鹿児島県錦江町
別府で「ワーケーション」しませんか?
温泉や開放的なプールで日ごろの疲れを癒し、スパでリフレッシュ。Wi-Fi完備なので、お仕事でもご利用いただけます。テレワークでのお仕事もしつつバケーションも満喫する、そんなワークライフバランスが取れたリゾートライフをどうぞ。https://t.co/pzPq2GqVeH pic.twitter.com/Q4FvqUY2Du— ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ (@ANA_IC_Beppu) April 8, 2020
自由な働き方を叶えるパラレルワーカーの声
テックキャンプは、未経験からフリーランス・副業で生計を立てているパラレルワーカー5名にインタビューを行い、自分らしいキャリアを歩むための方法を無料ebookにまとめました。
【こんな内容が含まれます】
・副業/フリーランスと会社員時代の年収の違いは?
・複数のスキルで自分らしく働くためにやるべきこととは?

ワーケーションのメリット
ワーケーションのメリットについて見ていきましょう。
働き方は一体どのように変わるのでしょうか。
長期間の旅行にでかけやすい
会社に縛られて会議や定期的な業務で旅行に出かけられなかった人も、旅先から会議や業務をこなすことができるようになります。
パソコンとネット環境があれば全国各地、海外に行くことも可能になるでしょう。
旅行会社のJTBは2019年4月にハワイでのワーケーションを推進するサービスを発表しました。
有給取得率の向上
働き方改革の一環で企業は有給取得を社員に促さなくてはいけません。
ワーケーションと有給休暇を組み合わせることにより、今までできなかった長期の旅行やリフレッシュが可能になります。
休暇先で仕事をすることを推奨されることにより、社員は積極的に有給を取得することが可能になるでしょう。
下記の記事では、有給取得の方法などについて解説しています。こちらも参考にしてみてください。
刺激を得られる
毎日通勤ラッシュに揺られて家と会社の往復でつまらなかった生活が一変、刺激を得られるようになります。
旅先で様々な人との出会いや、風習、郷土料理に触れることで発想も豊かになります。
また人との交流によって、新しい仕事が生まれる可能性もあります。
いつもと180度違う環境で働くことは仕事へのモチベーションが上がるでしょう。
家族と過ごす時間が増える
会社に縛られないので、家族と旅行に行きながら旅行もできます。
もちろん帰省先からも仕事ができるので普段会えない両親、親戚、友人と会う時間も確保でき、仕事よりも自分の人生の最優先事項を優先させることが可能です。
ワークライフバランスを重視したい人には最高の働き方ではないでしょうか。
生産性が向上する
リフレッシュした状態で仕事が出来るので仕事の生産性が劇的に向上します。
毎日の出社だとマンネリ化して、活力が失われやすいので、それがないだけでも、仕事にかなりプラスの影響を与えてくれます。
さらに、いつもと違う環境に身を置くことで新しいアイデアも生まれやすくなるでしょう。

ワーケーションのデメリット
では、ワーケーションにはどんなデメリットがあるのでしょうか?
理想の働き方に見えますが、いくつか欠点もあるのであなたに合っているかどうか確認してみてください。
労働時間が把握しづらい
休みつつの仕事なので何時間働いたらよいのか把握しづらいという難点があります。
メリハリがつけにくいかもしれません。同僚に働く時間やその日の業務を共有しておくとすっきりとした気持ちで働けるでしょう。

セキュリティ対策が難しい
旅先で仕事をするということはパソコンや書類などが盗難に遭う危険もあります。
カフェなどで仕事をしていて、情報を盗まれる可能性があるということを頭に入れておきましょう。
パソコンのパスワード設定などを厳重にするなど対策は必須です。

コミュニケーションが取りづらい
対面で仕事をするのに比べてコミュニケーションが取りづらいのも難点です。
業務上のやり取りで非効率な作業が発生する可能性もあります。
また、テレビ会議の場合、1人だけリモートだと参加していてもその場の雰囲気が分かりづらくなるかもしれません。
意思疎通しにくいという心構えは必要です。
以下の記事では、web会議でスムーズにコミュニケーションを取る方法について解説しています。
ワーケーションに適している職業
ワーケーションはこれからの働き方なので、日本で普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。
では、ワーケーションにはどんな職業が適しているのでしょうか。ワークライフバランスなどの観点で転職を考えている方の参考になれば幸いです。
事務員
データ入力やデータチェックなどが主な仕事の事務員は場所を問わず働ける職業です。
パソコンが1台あれば、ほとんどの業務をこなせるでしょう。
スムーズにコミュニケーションが取れるように上司と報連相を適度にすることが大切になりそうです。
プログラマー
専門的な知識が求められるプログラマーはパソコンが1台あればどこにいても業務がこなせます。
プログラマーは様々なプログラミング言語を使い、システムやソフトウェアを作るのが仕事です。
業務のほとんどが電子化されているので、ワーケーションとは親和性が高いと言えます。
webデザイナー
webデザイナーもワーケーションに適した職業です。
webデザイナーはwebサイトのデザインを行ったり、制作を行ったりします。
成果物が分かりやすいので出社しなくてもさほど問題がありません。
webライター
パソコン1台で業務ができるwebライターも相性がいいと言えます。
企業のサイトやwebメディアなど様々なweb媒体で記事を執筆。打ち合わせはチャットツールやweb会議で可能です。
webデザイナーと同じく成果物が分かりやすいので、どこにいても問題ないと言えます。

カスタマーサポート
チャットツールや通話ツールの発達で今やカスタマーサポートの仕事もどこでもすることができるようになりました。
今後さらにオフィスに出社しなくてもいい職業になっていくでしょう。
AmazonやAppleでは在宅でカスタマーサポート業務が可能となっています。
コンサルタント
コンサルタントの業務もオフィスにいなくてもできます。
プロジェクトを抱えていても地方のコワーキングスペースからオンライン会議などで社内やクライアントとのやり取りは可能です。
また、最近は多くの企業でオンラインミーティングが一般的になりつつあるので、ワーケーションをしても問題ないと言えます。
まとめ
今までの私達は出社して会社で仕事をするというのが常識でした。
働き方改革により多様な働き方が推奨され始めた現在は、仕事に関する選択肢が増え始めています。
旅行をしながら仕事をするワーケーションはこれからの私達の働き方の1つになっていくでしょう。
「自由に働きたい」と思っている方は、ワーケーションという選択を持てる生き方を模索してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、ポストコロナ時代で注目されている地方で働く逆参勤交代構想について紹介しています
。こちらも参考にしてみてください。