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近年、多様な働き方が増えるとともに、自分のやりたい事を追及する「自己実現」というキーワードにも注目が集まるようになってきました。
自己実現を果たすことは「本当の意味でやりたいことができる」「人生を充実したものにする」など、人生において大きなプラスの効果をもたらします。そして、その大きなプラスの効果は、そのままワークライフバランスの実現にも。
この記事では、実際に自己実現に向かって挑戦をしている筆者が、自己実現の意味と自己実現を果たすためにステップついて解説します。
自己実現とは
自己実現をするためには、まずは自己実現の意味を知る必要があります。
ここでは自己実現の意味と、自己実現によるメリット・デメリットについて解説します。
自己実現の意味
自己実現自体は心理学的な用語ですが、明確な意味はなく「人間にある欲求の中でも最も高度な欲求」と定義されています。
定義は漠然としていますが、自己実現を果たすことで得られる知見は充実した人生を送る上で大きな要素に。
また、自己実現を果たすのは簡単なことではありませんが「自分の心に従って行動できる人」「他人のために尽くすこと対し幸福を感じる人」など聖人と呼ばれる人は比較的自己実現をしやすいと言われています。
自己実現することで得られるメリット
自己実現をすることは、人生において大きなメリットがあります。自己実現で得られるメリットは下記の通り。
- モチベーションのキープがしやすい
- 充実した日々を過ごすことができる
自身のやりたいこと・得意なことを仕事などにすることは、そのままモチベーションの向上につながり、やりがいを持って物事に取り組むことが可能に。
また、それにより自己実現をしてない人と比べ、日々の生活に不満を持つことも少なくなり、仕事などにおいても充実感と心地よい疲労感を得ることができるでしょう。
自己実現することによるにデメリット
自己実現はメリットばかりに思えますが、じつはデメリットもあります。例えば以下です。
- 自分の軸が強すぎて、人の話を聞きづらくなる
- やりたい事がもうからない場合、経済的に苦労することになる
これらのデメリットは、そのまま自己実現をするための壁にもなり、次項でも解説するマズローの「欲求階層説」における欲求を満たせなることにもつながります。
自己実現をするためには、1人だけでは超えれない状況があることや、選択肢によってはむしろ自己実現に遠ざかる結果を生み出してしまうことを覚えておきましょう。
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自己実現を説いた心理学者マズローの「欲求階層説」とは
ここでは「欲求階層説」について紹介します。
「欲求階層説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」という考えのもと、人間の欲求を5段階の階層に分け理論化したもの。
「欲求階層説」で定義されている人間の欲求の階層は下記の通り。
- 第1階層:生理的欲求
- 第2階層:安全的欲求
- 第3階層:社会的欲求
- 第4階層:承認欲求
- 第5階層:自己実現欲求
階層はピラミッド状に定義されており、下位の欲求が満たされると、次の上位の欲求を満たす心理的行動をとるようになっています。
ここでは「欲求階層説」のそれぞれの階層の特徴について解説します。
第1階層:生理的欲求
第1階層は、生きていくために必要な生理的欲求の階層とされています。
「食欲」「睡眠欲」「性欲」の人間の3大欲求や「排泄欲」などが含まれ、これらが満たされないと生命活動の維持が困難に。
例えば、仕事や勉強に集中したいと思っていても、睡眠不足や空腹の状態ではまともに集中することはできません。
そこで、集中できるようにするために「睡眠欲」「食欲」を満たすことで、生理的欲求が満たされ、次のステップに進むことが可能に。
生理的欲求は、欲求のピラミッドにおける土台であり、人間が最初に抱く欲求になります。
第2階層:安全欲求
第2階層は「身体的に安全」「経済的に安定」など、安全で守られた環境で暮らしたいという欲求が起こる安全欲求の階層。
例えば、紛争が起こっている地域などでは「いつ殺されるかわからない」「明日の生活もままならない」環境に置かれていることが多くなっています。
そこでは身体的・経済的にも不安定な環境となっているため、そこから逃げ出したいと思う欲求が発生。
安全欲求は、そのような不安定な状況を脱し、少しでも秩序が保たれた、安心できる環境で暮らしたいという欲求になります。
第3階層:社会的欲求
第3階層は、家族をはじめとした何らかの社会集団に所属して安心感を得たいという社会的欲求になります。
下位の階層である生理的欲求・安全欲求が満たされていても「集団に所属していない」「話し相手がいない」などの状態では、この階層での欲求が満たされず孤独な状態になります。
また、この階層の欲求が満たされたない状態が続くと社会的な不安を感じやすくなり、最悪の場合、鬱状態などのマイナスの精神状態の陥るケースも。
社会的欲求を満たすためには、自分を受け入れてくれる他者の存在を見つけたり、集団に所属することが不可欠な要素となるでしょう。
第4階層:承認欲求
社会的欲求が満たされると、次の欲求として第4階層である承認欲求を求めるように。承認欲求は、他者から「尊敬されたい」「認められたい」という欲求になります。
また、承認欲求には「低いレベルの尊重欲求」「高いレベルの尊重欲求」の2つのレベルがあります。
低いレベルの尊重欲求は尊敬・名声・注目、高いレベルの尊重欲求は技術や能力の習得・自立性などを得ることで満たされる傾向となっています。
第4階層の欲求が満たされない状態だと、劣等感や無力感などの感情を生じやすくなるため注意が必要。
第5階層:自己実現欲求
第1~4階層までの欲求が満たされると、いよいよ最後の第5階層である自己実現欲求に。
自己実現欲求は「自分にしかできないことをしたい」「自分らしく生きたい」というような欲求を指します。
「自分らしく生きたい」と思う際には、多くの人は理想的な自己のイメージを持っているもの。
「理想的な自己のイメージ」と「現在の自身の状態」が一致してないときに起こるギャップに対し、少しでも理想の状態に近づきたいと思うことが自己実現欲求の発生につながります。
いくら仕事で成功して承認欲求が満たされていても、理想としている自分と現実とのギャップが残ったままではいつまでも満たされない状態に。
自己実現をするためには、社会的な欲求を満たすだけではなく、自分の理想とするイメージとの同一化を目指すことが必要となります。
また、マズローは第1~4階層までの欲求を「欠乏欲求」、第5階層の欲求を「成長欲求」として定義をしています。

自己実現をするためのステップ
実際に自己実現をするためにはどうすればいいのでしょうか。
自己実現をする方法には複数のアプローチがありますが、実行しやすいものとしては下記の通り。
- 欲求階層説における自身の現状を確認
- 自身の強みを見つける
- 価値観の発見
ここでは、自己実現をするためのそれぞれのステップについて解説します。
欲求階層説における自身の現状を確認
最初のステップとして、欲求階層説において自身が現在どの階層にいるかを確認する必要があります。
欲求階層説では、下位の欲求階層が満たされてはじめて上位の欲求階層に行けるということが大切なポイント。
今いると思っている階層の欲求を満たしても実感が得られない場合は、下位の階層の欲求を満たしているか今一度確認してみましょう。
また、どの階層にいるかがわからない場合は「健康や安全な環境の確保」「社会的なつながり」「社会的な承認」など一つ一つの階層を満たしていくことで、自己実現につながる手掛かりにつなげることができます。
自身の強みを見つける
次のステップは、自身の強みを見つけるというもの。
「強み」として使えるものとして、下記のような特徴を持っているものがあるか探してみるといいでしょう。
- 新しいアイディアにつなげることができる
- 人を楽しませたり、自身で楽しむことができる
- 新たなスキルをマスターしたり、学び続けることができる
- 物事を十分考えることができる
- 他人を思いやることができる
このような強みを見つける際には、自分で自覚しているものだけでなく「他人に聞いてみる」「客観的なテストを行う」なども有効な手なので試してみましょう。
価値観の発見
最後のステップは、価値観を見つけるというもの。
価値観とは、自分が大切だと思っている軸になるものと考えるとよいでしょう。
価値観を引き出す際には、下記のような質問を自身に投げかけてみるのがおすすめ。
- 人生で大切にしているものは何か
- 人生でなくてなくてはならないものは何か
- 人生で避けたいものは何か
投げかけた質問に対する答えと、先ほどの強みが一致するものや近いものが自己実現をするための重要なキーワードになってきます。
また、複数の答えも出てくる場合は、それぞれの優先順位を決め、自己実現につながる活動をしていくようにしましょう。

まとめ
本記事では、自己実現の定義と自己実現を果たすためのステップについて解説しました。
自己実現をするために、自分のやりたいこと闇雲に取り組んでいては、いい結果が出ないだけでなく、状況によっては時間の無駄になることも。
そんな状況を回避するためにも自己実現の意味をしっかりと理解するとともに、自己実現への取り組みのステップを知っておくことが重要です。
本記事で紹介した方法を意識して取り組むことで、自己実現及びワークライフバランスの実現をすることに近づくことができるでしょう。この記事が、これから自己実現に取り組もうと考えている人の参考になれば幸いです。
以下の記事では自己実現を果たせる人の特徴について解説しています。気になる方は本記事と合わせてチェックしてみてください。
