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子育てしながら働くワーキングマザー。「ワーママ」とも呼ばれますね。
厚生労働省が発表した調査によると、2017年にワーキングマザーの割合が初めて7割を超えました。
しかしワーママは仕事・家事・育児に日々忙しく、SNS上でも「ワーママしんどい」という声が挙がっています。
この記事では日本で着実に増えているワーママの現状や、ワーママの毎日がしんどい理由を紹介していきます。
キャリアと家庭の両立をはかり、ワークライフバランスの実現を目指したいワーママは参考にしてください。
着実に増えているワーママ
厚生労働省の2019年6月現在の「国民生活基礎調査」結果によると、働きながら子供を育てる母親の割合は72.4%でした。
ワーママとは
ワーママは「ワーキングママ」の略称。働きながら子供を育てる女性を指します。「ワーキングマザー」と同義語です。
2004年から着実に増加しているワーママ
出典:厚生労働省
厚生労働省で行われている「国民生活基礎調査」では、18歳未満の子供を育てながら働く母親(以下、ワーママと表記)の割合を調査しています。
以下は2004年から2019年にかけてのワーママの割合です。
- 2004(平成16)年…56.7%
- 2007(平成19)年…59.4%
- 2010(平成22)年…60.2%
- 2013(平成25)年…63.1%
- 2014(平成26)年…65.7%
- 2015(平成27)年…68.1%
- 2016(平成28)年…67.2%
- 2017(平成29)年…70.8%
- 2018(平成30)年…72.2%
- 2019(令和元)年…72.4%
このように、ワーママの割合は2017年に初めて7割を突破。2004年の56.7%から2019年にかけて、15ポイント以上ワーママの割合が増えていることになります。
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しかしワーママの日々は辛い
日本社会で着実に増加傾向にあるワーママですが、SNS上ではワーママの「しんどい」という声が多く見られます。ここで一部を紹介しましょう。
いくら休みがあっても足りない
ワーママが辛い
連休明けてまたあーこれこれってなってせっかくリフレッシュしたのにまた振り出し😇— うみ@2y (@umi_160408) September 23, 2020
どれだけ連休があったとて、決してリフレッシュ出来ないのがワーママ。辛いねえ。
— ぽこぽこ@1y (@chanpoco05) September 22, 2020
休日リフレッシュしても、また平日の忙しさが来ることを考えるだけでげんなりしてしまいますよね。また、連休があっても結局家事や育児に追われることも多いのも、ワーママならではの悩みでしょう。
後輩の面倒を見ながらの育児
ううう…後輩二人に目を光らせながら子育てもするの辛いよ…管理職のワーママさんを心底尊敬する…
— いと🌻2y@娘への課金は笑顔が見れれば実質タダな母 (@minito1245) September 17, 2020
会社で部下の面倒を見ながら、自宅では自分の子供の面倒を見る…想像するだけでもしんどいです。
ずっと気を張っていなければならない状況が続き、心身ともに疲労が溜まるワーママも多いでしょう。
子供の成長シーンを見られない切なさ
息子日記、もうひとつ
二歳になって、成長のスピードが加速してきたなと感じます🎯
言葉の面でも、セルフケアの面でも、遊びの面でも💗
ワーママしてて少し辛いのは、成長の全てのシーンを自分の目では見られないこと😢
でも、休みの日には、その分子どもと思い切り遊んでいます🧩🧸🥅🏸⚽
— はとぽっぽ (@poppo50973220) September 19, 2020
保育園の連絡帳で子供の成長に気づくこともありますよね。嬉しい反面「リアルタイムに成長を見届けたい」という切なさがあるのも現実です。
育児オンリーの方が辛いという声も
2年間の育休で分かったのは「子供とずっと一緒に居ることが辛い」っていうタイプってこと。仕事をしながらの子育ての方が楽だった。子供最優先のママに憧れるし、眩しい。でも負い目を感じることはない。私は私。自分の時間が欲しい。そしたら余裕ができるから子供にも優しくなれる。
— うと⛺️@元ナース→月50万稼ぐ在宅フリーランスのワーママ (@uto5555) September 22, 2020
「専業主婦で子供と1対1の時間が多いほうがしんどい」という声も見られます。ずっと子供と一緒に過ごしていると社会とのつながりをあまり感じられず、寂しさを感じる人もいるでしょう。
仕事・家事・育児の両立大変過ぎる
仕事しながらの育児がこんなに辛いなんて思わなかった。家事は放ったらかしだし、子供の世話もまともにできたためしがない。仕事のストレスは持ち帰るし毎日自己嫌悪で自己肯定力も自尊心もズタボロ。世の中のワーママたちホントに尊敬する。
— せきや (@orange571) September 17, 2020
1人で仕事も家事も育児もこなすのはとても大変です。夫婦間で家事分担をしたり、外部サービスを頼ったりするなどの工夫が必要でしょう。

ワーママがしんどいと感じる理由とは
ワーママのしんどさの理由には以下のようなものがあります。
キャリアとプライベートとの両立が難しい
前から思っていたことだけど、時短勤務って正当に評価されていないばかりか、会社側に都合よく利用されている感じすらありますね。早く帰るけど産前と同じく、いやそれ以上に頑張っているいう一部のワーママ達、結局8時間勤務分の業務を6時間分の給与でやっていることになっていないのかな。
— にごりみず (@Ek7m_Rpmz) September 19, 2020
ワーママはキャリアとプライベートとの両立が難しいです。職場で満足のいく評価が得られなかったり、職場から求められるものが大き過ぎたりして悩むことも多いでしょう。
理想の年収と現実の年収にギャップがある
うちは夫婦の財布別でお互いの年収も貯蓄も非公開なのですが笑、唯一把握できるのが保育園に出す就労証明書。今年もその時期になり、見てみると、夫の月給が私の4倍以上に差をつけられていてなんとも言えない気持ちになりました。しかも今春は社会人になって初めて昇給&賞与ゼロを経験。コロナの→
— ゆーちゃ@時短ワーママ×キャリア🏨週末ホテル暮らし (@jitan_mama) September 16, 2020
育休を経て職場復帰を果たしたあと、時短勤務で働くワーママも多いです。なかには出産前の収入とのギャップに悩む人もいます。
以下はHugkumがワーママに対して実施した、収入に関する調査結果です。
出典:Hugkum
ワーママ全体の現在の年収の調査結果は上図の通りです。年収「200万円以下」が半数以上を占めています。
一方、ワーママの「理想の年収」について調査した結果は以下です。
出典:Hugkum
このように多くのワーママが現在よりも高い年収を求めています。その理由としては「ゆとり」や「子供の学費」「老後」などが挙がっていました。「頑張って稼ぎたいけれど家事・育児の両立のために勤務時間はこれ以上増やせない」というジレンマも、ワーママのしんどさの理由の1つといえるでしょう。
ロールモデルの不在
ワーママはロールモデルを見つけにくいでしょう。なぜなら仕事と家庭とのバランスは人それぞれだからです。自分が理想とするワークライフバランスを実現している人を周囲で見つけるのが困難といえるでしょう。
なかには自分が理想とするバランスを周囲に理解されず、辛い気持ちを抱えているワーママもいます。
子育ての大変さを分かってもらえない
娘が1歳の時、熱発し保育所から連絡が。
師長に早退を申し出たら「迎えに行くのは仕方ないけど家に置いて来たら仕事に戻ってよ。」と言われ迎えに行き娘を抱きながら道端で絶望と悔しさで号泣した。もう辞めてもいいと思って仕事には戻らなかったけどあの時の辛さは忘れない。— Sara🍺 (@sara1211mix) September 18, 2020
子育てのサポート体制は人によって異なります。なかには実家が遠方で、気軽にサポートを頼めない環境のワーママもいるでしょう。
核家族で子育てしながら働く大変さが周囲に理解してもらえず、孤独感を募らせてしまうケースもあります。
スケジュール管理が大変
ワーママの1日は怒涛のように過ぎていきます。朝は自分の支度だけでなく子供を保育園や学校に送り出すための準備をしなければなりませんし、朝食の準備や後片付けもあります。
夕方時短勤務などで早めに仕事をあがれたとしても、そこから夕食の買い出し、保育園へのお迎え、夕食準備、お風呂など…就寝まではノンストップ。一息つけたと思ったらもう夜中…なんてことも日常茶飯事でしょう。
さらに保育園や小学校の行事やPTA活動などで、仕事の予定を調整する必要もあります。
働き方を周囲に理解されない
また言われてしまった。
旦那さんが定時で帰れる仕事でよかったね。残業ばっかりだったらあなたもこんなに仕事できないでしょ。
いつもここで違和感を感じる。
なんで夫が忙しかったらすべて妻がカバーする前提なの?2人でどうバランスとっていくか話し合うだけじゃない?夫の転職も含め🙄— ゆう@中間管理職ワーママ (@yuu_workingmama) September 18, 2020
ワーママの家事・育児のサポート体制は人ぞれぞれですし、キャリアと家庭とのバランスの取り方も人それぞれです。
なかには自分の価値観を押し付けてきたり、働き方に意見してきたりする人もいるかもしれません。
「女性は家庭を中心に置くべき」といった意見を押し付けてくる人も。キャリアとの両立をはかろうとしているワーママの心を、挫くような言葉をかけられた経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
自分のための時間が持てない
ワーママやってると、職場の仕事、家庭の仕事(=家事子育て)ばっかりでずっと仕事なのがつらい。家庭の仕事は極限までハードルを下げて手を抜きまくってるけど、それでもつらい。
仕事でない純粋に自分のやりたいことをやる、もしくは徹底的に何もしない何も考えない、そういう時間がほしい。— ぬ 社畜兼業母 (@buta_nu_ki0729) May 16, 2020
ワーママのもっとも辛い部分は、自分のための時間が確保しにくい点ではないでしょうか?
平日はもちろん、休日も子供の世話や家事に追われ、十分休息が取れない人も。「たまには自分のために時間を使いたい…」というのが本音でしょう。
夫とのすれ違いが起きる
うちはいつまでたっても、もう娘生まれて4年半経つけど、旦那はほんと子育ての大変さを理解しない。しんどいに寄り添うことも、言葉だけでも労うことも、感謝もほんとにない。仕事してるオレが一番偉い。子育てなんか、遊んでゆったりしてるだけやろ?と今でも普通に口をついて出てくる
— あんぱんまん@育休中ワーママ (@anpanman_man66) September 21, 2020
女性は子供を妊娠してから、徐々に母性を育てていける期間があります。
一方男性は妻が妊娠しても、自身の体調に変化があるわけではありません。そのため意識的に父性を育てる機会を設けないと、出産後の育児や家事参加に積極的になれない可能性も。
ワーママは育休中に夫の協力体制を整えておかないと、いざ育休復帰を果たしたあとに夫から満足の行くサポートを受けられず、夫婦仲が悪化する原因になります。
夫婦間の家事・育児分担については以下の記事も参考にしてください。
転職したくても勤務時間がネックになる
転職の面接を受けたけど、やっぱりネックは勤務時間。。
ワーママの壁だ~— リリー@1818 (@zb3z7bN3qcBfqiW) September 18, 2020
育休復帰を果たしたあとに「もう少し子育てしながら働きやすい会社に転職しようかな」と考えるワーママもいるでしょう。
しかし働ける時間が限られ、残業もなるべく避けたい場合、勤務時間がネックとなって転職活動がスムーズにいかない場合もあります。
「キャリアを諦めたくないけれどこのままだとパンクしてしまう…」という悩みを抱えているワーママも多いでしょう。
ワーママの日々が少しでも楽にできる方法
ワーママの日々の負担を少しでも軽減させるには、職場で働き方について相談を重ねたり、家族で家事分担をしたりする必要があります。
以下の記事では、ワーママの辛さを解決する具体的な方法や、参考になるワーママブログなどを紹介しています。あわせてご覧くださいね。