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「柔軟な働き方を叶える方法」無料ebookで解説
ノマドワーカーという言葉を聞いたことはありますか?好きな時間・好きな場所で働く人のことです。
この記事では、ノマドワーカーという言葉の意味やフリーランスとの違い、ノマドワーカーとして成功する方法を解説します。
ライフワークバランスよく働きたいと思っている方は、ノマドワーカーという働き方も考えてみてはいかがでしょうか。
ノマドワーカーとは?
出典:写真AC
ノマドワーカーとは、どんな働き方でしょうか?働き方やメリット・デメリットについて、ご紹介します。
ノマドワーカーの定義
ノマドワーカーとは、会社やオフィスなど働く場所を限定しないで、好きな時間・好きな場所で働く人のことを一般的に指します。
朝の通勤ラッシュ時に満員電車に揺られて出勤する必要がなく、働く場所や時間に限定されずに、カフェや自宅などで自由に働くことができます。
現代の働き方・価値観の多様性から、会社や組織、場所などに縛られない自由な働き方・ライフスタイルとして、一般的に認知されつつあります。
また、ノマドワーカーとしての自由な働き方に憧れる人も多く、ノマド人口も増えてきています。
生活スタイル
ノマドワーカーには、基本的に出勤時間等の決まりがありません。期限までにその仕事を終わらせれば、何時に起きて仕事をしようが関係ないのです。仕事を行うべきオフィスも決まっていないので、カフェや自宅で作業しても問題ありません。
プライベートの時間も自由に確保でき、人間関係や通勤と言った精神的ストレスがかかりにくいことから、憧れる人はおおいです。
妊娠中や子育てで忙しい時期でも仕事ができるため、女性にも人気の生活スタイルです。
ノマドワーカー必須の持ち物
ノマドワーカーには必須と言える持ち物が3つあります。その3つとは、スマートフォン・ノートパソコン・モバイルルーターです。
最近のカフェでは、Wifiが繋がる所が増えてきていますが、全てのカフェでWifiが繋がるわけではありません。また、電車等の移動中にインターネットに繋げたいときは、モバイルルーターが必須となります。
ノマドワーカーのメリット
生活スタイルでも挙げたように、オフィスに出勤する必要が無い為、交通費やスーツ代などの費用がかかりません。外で作業する場合でも、電車でどこかに出かける必要は無く、近所のカフェで十分なのです。
また、働く時間を縛られず、自分の時間を自由に使えるというのもメリットです。出社時刻を決められているわけでもないので、自分の働きたいときに働くというスタイルで仕事ができますし、自宅や近くのカフェで作業ができるため、通勤時間という概念もありません。
さらに、インターネットに繋がるパソコンがあれば、いつでも作業可能というインフラが整いつつあるのも、ノマドワーカーにとって大きなメリットといえるでしょう。
まとめると、
・人間関係のストレスを感じることが少ない
・自由なスタイルで仕事ができる
・サラリーマンよりも費用がかからない
・自分の時間を自由に使える
などが、ノマドワーカーのメリットとして挙げられます。
ノマドワーカーのデメリット
当然ノマドワーカーにはデメリットがあります。まず、セキュリティ関連が挙げられます。
カフェ等の公共の場所で作業していると、誰に見られているのか分かりませんし、セキュリティ対策を疎かにしていると、知らない間に情報が盗まれている恐れもあります。
最悪の場合、企業機密や個人情報などを漏洩してしまった場合、信用を失うばかりか、多額の損害賠償を請求されるケーズも充分に考えられます。
また、仕事で使用するのは基本的にノートパソコンというスタイルのノマドワーカーが多いですが、もしパソコンが故障してしまったら、仕事ができなくなってしまうというのも、ノマドワーカーという職業のデメリットの一つです。
オフィスに務める会社員のように会社から新しく支給されることはありませんので、買い替えるだけでも相当な費用がかかってしまいます。
さらに、ノマドワーカーは会社員のような社会保障の恩恵を受けられず、保険や年金に自分で加入する必要があるというのも大きなデメリットです。
社会人が加入する社会保険は、毎月の支払額は会社が半分負担しますが、ノマドワーカーのような個人が加入する健康保険の場合は、自分で全額負担しなければいけません。
個人では厚生年金という制度もありませんので、厚生年金同様の金額の年金を受給するためには、国民年金以外にも国民年金基金・企業年金などに加入する必要があり、負担が大きく増してしまいます。
他にも、特定の企業と継続して受注していない場合は、収入が不安定になりやすく、生活がままならなくなってしまうというデメリットも存在します。
フリーランスとの違い
ノマドワーカーとともによく聞く言葉として、フリーランスという言葉があると思います。その、ノマドワーカーとフリーランスとの違いは何なのでしょう。
フリーランスとは、特定の企業に所属せず、単発の仕事を請け負って契約する形の仕事のことで、一般的な職業分類をする場合、個人事業主や自由業に含まれます。また、そのような仕事をしている人達のことを、フリーランサーと呼びます。
ノマドは場所を選ばずに働く仕事のスタイルのことをいい、フリーランスは仕事の契約の仕方をいいます。そのため、ノマドワーカーかつフリーランサーという人もいます。
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ノマドワーカーってどんな人達?
出典:写真AC
では、実際にノマドワーカーとして働いている方は、どんな方なのでしょうか?
ノマドワーカーになれる可能性の高い6つの職業
1.ITエンジニア
エンジニアとして、スキルがあればフリーランスやノマドワーカーとして、働くことは充分に可能です。
仕事で必要な開発環境やコミュニケーションツールを自分のノートパソコンに整えておけば、場所を選ばずエンジニアとして働くことが可能だからです。
たとえ企業に属していたとしても上記のような働き方は可能ですし、実際にそういった働き方のスタイルを認める企業も増えてきているようです。
2.ブロガー・ライター
ブロガー・ライターもインターネットに繋がる端末があればどこでも作業が可能なので、ノマドワーカーとして働きやすい職業です。
ブロガーは、自らコンテンツを作り上げることでアフィリエイトなど広告からの手数料を収入とするほか、特定のクライアントから依頼を受けてスポンサー記事を書くことで収入を得ます。
ライターも、クラウドソーシングサービスを利用することにより、だれでも参入しやすいことから人気を集める職業です。
ただし、ブロガー・ライターだけで収入を得ていくのは難しく、安定した収入を得る為の難易度は高いといえます。したがって、最初は副業としてはじめ、ある程度の安定収入を得られるようになったタイミングで独立するのがオススメです。
3.イラストレーター・デザイナー
デザインの知識やスキルがあれば、ノマドワーカーとして働くことも充分可能です。仕事は、自身のポートフォリオを公開すればそれを通じて受注することもできますし、クラウドソーシングサービスやSOHOなどを利用して大きな受注を得ることも可能です。
4.コンサルタント
独立して、コンサルタントとして活動しているノマドワーカーも増えてきています。
コンサルタントは、さまざまな分野で活躍する機会がありますので、自身の専門分野を持っていれば、大きな企業の講演会に呼ばれたり、大勢の人たちを集めて指導を行うことも充分に可能です。
5.イベント制作
イベント制作はコンサート会場や企業の展示会、地域のお祭りなど、さまざまなイベントを企画・提案・準備・運営を行う仕事です。
現在日本各地でイベントは行われており、毎年大小様々なイベントが増えてきているので、今後もさらに需要は見込めるでしょう。
設営に関しては、イベント会場に実際に出向く必要がありますが、企画や提案については、たとえ自分の家に居ながらでも作業が進められるので、ノマドワーカーに向いている職業と言えます。
6.Youtuberなどの動画制作者
最近広く認知されているYoutuberなどの動画製作者も、ノマドワーカーとして定義できます。
面白いコンテンツを作るためにはアイデアや奇抜な発想、さらには他の人との差別化が必要です。そのためにも、一つの場所に止まらず、様々な場所でコンテンツを作るという働き方のスタイルが必須になってきます。
海外で活躍するノマドワーカー
日本以外の国で活躍するノマドワーカーは、ブロガーやYoutuber、インスタグラマーが多数を占めています。さまざまな国に行って、そこで撮った写真や動画を公開したり、体験談をブログに書いたりして、広告収入を得ている場合が多いです。
同様のスタイルで、日本人が海外でノマドワーカーとして活動するメリットは、いろんな国を旅行しながら生活できるということが挙げられます。趣味がそのまま仕事に繋がるという典型的なパターンです。
逆に、日本人が海外でノマドワーカーとして働くデメリットとしては、航空費やホテル代、食事代などの費用がかかることが挙げられます。また、治安やネット環境という観点でも日本よりも劣る国が多いのもデメリットです。

プログラミングとノマドワーカー
出典:写真AC
ここからは、プログラミングを生業とするエンジニアとして働くノマドワーカーについてご紹介します。
ノマド化
「ノマドワーカーになれる可能性の高い7つの職業」でも紹介したように、ITエンジニアは、パソコン1台とネットが繋がる環境があれば仕事ができる為、ノマドワーカーとして働きやすい職業と言えます。そのため現在では、ノマド化するフリーランスのITエンジニアが増えています。
規模の大きな銀行や国が受注している官公庁などのシステムは、オフィスなど一箇所に集中してシステムを開発するのが通常ですが、比較的規模の小さなアプリケーションやWebサービスなどの開発は、少人数で開発を行う場合が多い印象です。
そのため、パソコンに必要なツールや開発環境をインストールしておけば、ノマドワーカーとして働くこともことも十分に可能です。
このようにプログラミングとノマドワーカーは、非常に相性が良いと言えます。
普通のエンジニアとの違い
ノマドワーカーなら、会社やオフィスに出社する必要もなく、好きな時間・場所で働ける為、自由度が大幅に増します。
しかし、先述したように社会保障などは会社員同様に受けることができませんので、個人で年金・保険を加入したり、同様の保証を受けるためには、その分毎月の負担を強いられます。
また、基本1人で仕事をするため、分からないことや疑問点も他のエンジニア相談して解決することができず、メールなどのコミュニケーションツールで問合せても、レスポンスが遅い場合などは作業が止まってしまうこともありえます。
ただ、最近はノマドワーカーとして働くエンジニア同士のコミュニティーが活発で、その中でいろんな意見交換や新しいスキルなどの共有が行われているようです。
ノマドワーカーとして働くエンジニアの年収
ノマドワーカーの場合、フリーランスと同様に企業から案件を受注して、業務委託契約を結んで作業をすることになります。
そのため、案件によっては高い報酬を得られる場合も多く、年収1,000万円以上の方もいます。
しかし、高単価の案件はそれなりに技術レベルが高く、高い技術力やスキルを持っている必要があります。
ノマドワーカーで成功するには?
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ノマドワーカーには、どんな人が向いているのでしょうか?また、ノマドワーカーとして成功するには何が必要なのでしょうか。
どのような人が向いているのか
ノマドワーカーは、時間と場所に縛られずに自由に働くことができますが、責任はすべて個人で負わなければいけません。
そのため、納期は絶対に厳守する必要がありますし、信用を得る為には、高い成果物を提出する必要があります。
そのため、組織に所属して働く一般の社会人以上に責任を負うことへの意識や、期日内には絶対に仕事をやり遂げるための能力が必要になります。
成功するために必要なこと
ノマドワーカーとして成功するためには、変化を恐れずに常に行動を起こしていく必要があります。
ときには能力以上の仕事にも果敢にチャレンジして、実績を積まなければ、生活するのに充分な報酬を得ることは難しいでしょう。
また、好きな時間・場所で自由に働くことができますが、公共の場で雑音が気になったり、Wifiがうまく繋がらずに作業が滞るなど、仕事に影響があってはいけません。
そのようなことが無いように、集中して仕事ができる環境を確保することも大切です。
海外でもノマドワーカーとして働けるか?
ノートパソコンとネット環境があれば、海外のどこでいても、ノマドワークすることは可能です。しかし、海外ではもちろん日本語は通じませんので、ある程度英会話が話せるレベルの語学力は必要です。
また、どこへ行っても仕事をやっていける高い適応力も必要となります。
さいごに
ノマドワーカーは、社会人としての枠に囚われない柔軟で自由な働き方ができますが、デメリットも多く存在します。
ノマドワーカーとして働くことは、誰にでも可能です。
しかし、社会人以上に戦略的に行動し、マーケティング・営業といったスキルや、高い技術力が無ければ、生活する為の収入を得ることはおろか、安定した仕事を得ることも難しいでしょう。
また、各種経理や税金、仕事を管理する時間などは、会社で働くサラリーマンのように収入が入りません。そのため、仕事を効率良くこなすための時間管理能力も、必要になります。
せっかくノマドワーカーになったのに、これでは社員として働いていたほうが良かった。ということにならないように、しっかりと成功するための計画を立てて、行動を起こすことが大切です。
ノマドワーカーとして働くことに憧れを持っている人は、まず自分がノマドワーカーとしてどのような職業で働くのかを考え、その職業に必要なスキルを身につける準備から始めましょう。