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「柔軟な働き方を叶える方法」無料ebookで解説
「自分の人生設計について考えていますか?」「今後あなたはどんなキャリアを歩んでいきたいですか?」
人生100年時代といわれる現代、あなたはこの質問に即答できるでしょうか。きっと考え込んだ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、将来のことを明確に考え、導くきっかけとなるキャリアデザインについて解説していきます。実践方法やおすすめ本なども紹介します。
あなたのワークライフバランスを実現させるための参考にしてください。
キャリアデザインとは
キャリアデザインとはそもそも何でしょうか。
まずは、キャリアについて説明しましょう。文部科学省では、以下のように定義付けしています。
「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」
引用:文部科学省
キャリアは人生全体を指すものであることがわかります。では、これを踏まえた上でキャリアデザインについて見ていきましょう。
コトバンクではキャリアデザインについて以下のように定義づけています。
「キャリアデザイン」とは、自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計=デザインすることです。自分の経験やスキル、性格、ライフスタイルなどを考慮した上で、実際の労働市場の状況なども勘案しながら、仕事を通じて実現したい将来像やそれに近づくプロセスを明確にすることが、キャリアデザインの要諦です。
引用:コトバンク
キャリアデザインとは、自分の人生で今後実現したいことを明確にするということを意味していることがわかります。
今キャリアデザインは働く一人ひとりにとって必須のものです。
最近は大学でもキャリアデザイン学部があったり、社会人スクールでもキャリアデザインについて学べる講座があったりするくらいです。
働き方改革で多様な働き方の選択肢が増え、日本独自の雇用システムも揺らいでいる時代だからこそ5年、10年、20年先のことまで考えていかなければいけないでしょう。
キャリアデザインに必要な3要素
自分のキャリアを設計するのに必要な要素は何だと思いますか。
ここでは、キャリアデザインに必要な3要素について説明します。
・できること:得意なこと、自分の能力が発揮できること
・向いていること:自分の価値観や性格、こだわっていること
キャリアデザインを考える際は上述の3要素をベースに考えます。
これを踏まえて、自分がどういう仕事をしたら楽しいか、どういう働きをしたら生き生きと暮らしていけるかを設計してきましょう。設計方法については後ほど解説します。
様々なキャリア用語の違い
キャリアを使った用語は様々あります。混同しないように、いくつか似た用語を紹介しましょう。
- キャリアパス:勤務先で目指すポジョンまでのステップのこと
- キャリアアップ:現状より給料がよい会社に転職すること。市場価値を上げること
- キャリア形成:仕事を通してスキルを磨いたり、経験を積んだりすること
- キャリアプラン:自分の経歴を積み上げていくための計画
キャリア形成について知りたい方は以下の記事をぜひご覧ください。
自由な働き方を叶えるパラレルワーカーの声
テックキャンプは、未経験からフリーランス・副業で生計を立てているパラレルワーカー5名にインタビューを行い、自分らしいキャリアを歩むための方法を無料ebookにまとめました。
【こんな内容が含まれます】
・副業/フリーランスと会社員時代の年収の違いは?
・複数のスキルで自分らしく働くためにやるべきこととは?

キャリアデザインが求められる時代背景
キャリアデザインが求められる時代背景について解説します。
先の見通せない時代、人生100年時代、働き方の価値観が多様化したことなどさまざまな背景を1つ1つ見ていきましょう。
VUCAの時代
将来の予測が難しいVUCAの時代であるということがまず背景にあります。VUCAとは以下の4つの単語の頭文字から成り立つ言葉です。
- Volatility(変動性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性)
2000年代以降、9・11同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災、新型コロナウイルス感染症の流行などで私達は様々な予測が難しい出来事に直面してきました。
社会、経済、会社組織、個人のキャリアにいたる全てにおいて先の予測が出来なくなっています。
そのような時代に「主体的にどんな人生設計を描くか」を考えることの大切さが高まっているのです。
人生100年時代
現在は人生100年時代といわれています。
少子高齢社会になり、私達は70、80歳になっても働く必要があるのです。
人生100年時代を提唱したベストセラー本「LIFE SHIFT」では、2007年に日本で産まれた子どもたちは107歳よりも長生きすると書かれています。
このような背景から、私達は長期スパンで生き方を考えるためにキャリアデザインをしていく必要がでてきました。
終身雇用・年功序列制度の崩壊
日本独自の終身雇用・年功序列制度の崩壊も背景にあります。
経団連会長は2019年に終身雇用制度の見直しに言及したことが注目を集めました。2020年の春季労使交渉の際にも、経団連は指針として日本型雇用の見直しを訴えています。
成果主義が主流になりつつあり、実力本位の中途採用などが当たり前になりました。企業はより組織の生産性を重視するようになっているのです。
1つの組織で働いて終わる時代でなくなったため、自分らしい働き方を得るためにキャリアデザインを常に考えなくてはいけなくなりました。
働き方改革で働き方の価値観が多様化
政府が進める働き方改革により、働き方の価値観が多様化しました。
一人ひとりが理想の働き方を考え、選択できるようになったことでキャリアデザインの重要性が高まったのです。
「どんな働き方がしたいか」「自分のスキルならどんなキャリアを歩めるか」など主体的に考えていかなければいけません。

キャリアデザインを描くべき理由
では、キャリアデザインを描くべき理由について解説します。
描くべき理由を理解することで、より目的を持ったキャリアを設計できるでしょう。
自分らしく働くため
働き方の価値観が多様化しているため、自分らしく働けるようにすることが大切です。
つまり、自己実現のためにキャリアデザインを描く必要があるのです。
キャリアデザインを描いておくことで、自分の人生にとってのプラスになる働き方ができるようになるでしょう。いくつか例を紹介します。
・仕事と家庭を両立できる働き方がしたい
・スキルを習得して、人と関わらない在宅勤務がしたい
このような目的を実現するためにキャリアデザインは必須です。
将来を明確にするため
将来を明確にするためにキャリアデザインを描く必要があります。
「将来起業したい」「プログラミングを身につけ独立したい」「旅をしながら働きたい」
このように将来が明確になればそれに向かって、今の仕事に励んだり、転職を考えたり、スキルを磨いたりできます。
実力主義社会になっているため
今は学歴や、資格、有名企業に勤務していることなどは、自分の生涯を保障するものではありません。
今や培ってきた経験やスキル、実績などに重きが置かれる時代です。自分の理想のキャリアを実現するために何が必要かを洗い出すためにもキャリアデザインは必要といえます。
キャリアデザインの実践方法
ここからはキャリアデザインの実践方法について解説します。
やるべきことを順を追って説明するので、ぜひ参考にしてください。
自分の過去を振り返る
まずは、これまでの自分の過去を振り返ってください。以下の項目に沿って振り返ると良いでしょう。
- これまでの経歴
- スキル・資格
- 自分の性格
- これまで挑戦したこと
- 自分の趣味・関心があること
これらを書き出すことで、自分にどんなスキルがあるかや、何に価値観を置いているか、何をやりたいかなどが理解できます。
周囲から客観的な意見をもらう
身近な人から客観的な意見をもらってください。
会社の上司・同僚、友人、家族など誰でも構いません。
会社の人であれば、自分にどのようなスキルを求めているか、友人や家族なら、自分がどのような考え方を持っているかなどを知ることができるでしょう。
自分では気が付かない意外な一面を発見できるかもしれません。自己理解をより深める機会になります。
自分が将来やりたいことを書き出す
次に、自分が将来やりたいことを書き出してください。
自分自身の過去や客観的意見などをもとに自分らしいキャリアについて考えながら将来の目標を明確にしていきましょう。職業やプライベート両軸から考えてみることが大切です。
まだ将来が明確でない方は、やりたいことリストを一度書いてみてください。以下の記事で詳しくやり方を解説しています。
女性の場合はライフイベントも踏まえる
女性の場合は結婚、出産、育児などのライフイベントを踏まえて書いてください。
女性は出産、育児などで仕事を長期間休まなければいけないことなども考えられます。夫と育児分担することや、復職後のキャリアの築き方などを書き出しましょう。
自分年表を書いてみる
将来の自分年表を書いてください。何歳で何をやるか、どうなっているかを書き出すことで、よりキャリアについて具体的に考えることができるでしょう。
そして、より自分の人生を俯瞰的かつ客観的に捉えることができるようになります。以下に例を紹介します。
26歳:IT企業にエンジニアとして転職する
27歳:独自のネットワークを構築する
28歳:新しい言語を習得する
29歳:フリーランスのエンジニアになる
30歳:指名での仕事が増える
上の例のように、自分の今後が年表化されると、自分の将来像が明確になるためおすすめです。
今自分がやれることを目標として設定する
最後に、現時点で自分が将来のためにやれることを目標として設定します。
常に将来を見据えながら考えることが大切です。
キャリアデザインについて学べる本
キャリアデザインについてもっと学びたいと思った方には本がおすすめです。
キャリアデザインの本を厳選しましたので、気になる方はぜひ一読ください。
これからの生き方。自分はこのままでいいのか?と問い直すときに読む本
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今の働き方、今の勤め先、今の仕事に迷いがある人におすすめの1冊です。4つの人材タイプ、14つの労働価値観を提示し、働く意味や自分自身を見つめ直す内容になっています。
漫画なのでとても読みやすいです。「生き方だけが嘘をつけない」という筆者の言葉が響きます。
スタンフォード式 人生デザイン講座
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スタンフォード大学で12年かけて開発した人気講義をまとめた1冊。デザイナー視点で豊かで満足いく人生を作っていくために思考法や実践法が書かれています。
人生に行き詰まっている人は、ぜひこの本を読んでキャリアデザインを作るきっかけにしてください。
未来をつくるキャリアの授業
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1000人以上の転身を成功させてきたキャリアコンサルタントが、夢を叶えるキャリアの作り方について書いた1冊。
キャリアデザインについて実例を交えつつ、どうやってキャリア設計や手段があるのかをわかりやすく解説しています。先の見えない時代を生きている全ての人におすすめです。
まとめ
自分の人生設計を考えるキャリアデザインはあなたの人生を豊かにしてくれる手段です。
「あなたの人生の目的はなんですか?」こう聞かれたときに、瞬時に答えられるようにぜひキャリアデザインについて学び、実践してみてください。
あなたの人生の目的が明確になれば、後悔のないキャリアを築いていけるでしょう。