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「ワークライフバランスを整えたいけれど、同僚が働いているのに自分だけ定時では帰りにくい…」と悩む人もいるのではないでしょうか。
残業をしている人が多い職場では特にそう感じることも多いと思います。
定時で帰るための1歩目は、自分自身で「定時退社は悪くない」と納得し、そのメリットを理解することです。
本記事では、定時退社のメリットと、定時退社する時の上司や同僚に対する気まずさをなくす方法を紹介します。あわせて、早く仕事を終わらせるリスクも解説するので参考にしてください。
定時に退社するのは悪いことなのか?
結論から申し上げると、定時退社は悪いことではありません。
労働基準法では32条に「原則として1日8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけない」とあります。企業は社員に残業して働いてもらうためには、労働基準監督署に「36(サブロク)協定」の届け出をしなくてはいけません。
しかし、日本労働組合総連合会が2019年に行った調査によると、36協定が締結されている企業は59%とのこと。(参考:「36協定」「日本の社会」に関する調査2019)
勤め先が36協定が締結されていない場合、その企業はそもそもは社員に残業をさせてはいけません。
また残業をする場合、まともな企業であれば当然残業代が発生します。イレギュラーな事態が発生した場合、残業が発生するのは仕方ありませんが、規定の業務時間内に終わるのであれば雇用主も残業代を払う必要がないため、定時退社するのは雇用主にとってもプラスになるといえます。
ダラダラと残業するのではなく、時間内にきっちりと業務を終わらせられるのは、優秀な人材ともいえますね。
そのため仕事が終わって帰るのは何も悪くないことなのです。
定時退社はありえないと思う人の本音
前述のとおり定時退社は悪いことではないのですが、一方で「定時退社はありえない」という意見もあります。以下のような考えがあるのでしょう。
- みんなが働いているなか定時退社するなんて、配慮が足りない
- 自分がその年代や役職のときは残業していたのにおかしい
- 仕事をやる気がないのでは?
仕事の量に差があり、定時退社する人だけ仕事が少ないといった場合「少しは協力してほしい」と思うのも仕方がありません。残業代が支給されないような企業であれば、よりそのように感じてしまうでしょう。
また、なかには「残業代がほしいから自分は定時退社はしない」という人もいます。
このようなことから「定時退社はありえない」という意見が出てきてしまうのです。
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定時に退社するメリット
定時で帰るために、まずは定時退社のメリットを理解し、自分はそのメリットを得る生活をしようと決意することが重要です。
ここでは定時退社のメリットを紹介します。
自由に使える時間が増える
定時で退社すれば、いままで残業していた分の時間を自由に使えます。例えば趣味を楽しむ時間、家族と過ごす時間、自己研鑽する時間など。
リラックスできる時間ややりたいことができる時間が増えると、ストレスも減るので人生が豊かになったと感じるでしょう。
生産性が上がる
残業をせずに定時に帰ると決めておくことで、仕事が早く終わらせられるように、効率よく業務を進められるよう試行錯誤します。
結果として生産性が上がり、それが上司に評価されたり、同僚にいい刺激を与えることもあるでしょう。
仕事終わりにできることが増える
遅い時間に仕事が終わったらできないことが、定時に退社することでできるようになります。
例えば早く閉まってしまう施設やお店に行けたり、開催時間が早いイベントやセミナーに行けたり。
仕事帰りに習い事やジムにも通いやすくなるでしょう。
健康的な生活ができる
残業が多い人は、夕飯の時間が遅くなり、寝る時間も遅くなりがちです。残業せず定時で退社すると、遅い時間に食事せずに済み、睡眠時間を確保しやすくなるでしょう。
無駄な仕事をしないで済む
定時で帰るイメージが付いてしまえば、時間を意識して働く人と思われます。やってもやらなくてもいいような仕事を振られる可能性は低くなるでしょう。

定時に退社することで起こりうるリスク
早く仕事を終らせるメリットは多いですが、以下のようなリスクも考えられます。
参考にしてください。
上司・同僚からの評価が下がる
残業することがよいと思っている上司の場合「熱心に仕事をしない人だ」と思われて評価が下がることがあるかもしれません。
また同僚に「暇なの?」「今日もなにか用事?」など嫌味を言われる可能性もないとは言えません。
仕事が増える
他の人が残業して自分だけが定時で帰る場合、他の人より仕事量が少ないと思われ、仕事を増やされる可能性があります。
上司や同僚に、生産性をあげたことで定時に帰れるようになったと理解してもらうことが重要です。
残業代が出ない
残業した時間の分だけ残業代が出る場合、当たり前ですが、定時退社すると残業代はもらえません。残業代を頼りに生活していた方は、お金のやりくりを見直す必要が出てくるでしょう。
「定時退社が気まずい…」をなくすには?
同僚が働いているなか早く帰りにくいと感じる人に試してほしい、定時退社が気まずくならない方法を紹介します。
ぜひ以下のことを試してみてください。
仕事が終わっていることをアピールする
上司や同僚は「やるべきことをやったうえで退社しているのか?」と疑問に思っています。周りに伝える内容が「定時なので帰る」だけだと、自分都合ばかり優先している人だと感じられてしまいます。
今日やるべき仕事は終わっていることを、しっかり報告するとよいでしょう。
納期は絶対守る
定時に帰って納期を守らない人であれば「仕事をどうでもいいと思っている人」というネガティブな印象になります。
しかし、定時に帰って納期を守る人であれば「時間に対して厳しい人」と思われるので、また違った印象になるでしょう。よい印象を抱く人も多いはずです。
納期を確実に守るように気をつけるのはもちろん、始めから業務時間内でできるスケジュールを立てるようにしましょう。
よくコミュニケーションをとる
よくコミュニケーションを取る相手には嫌悪感を抱きにくいといわれてます。
心理学には「返報性の法則」という言葉があります。これは「他人からなにかしてもらうとお返しをしたくなる」というもの。自分が好意的に接することで、相手も好意的に接してくれる可能性も高まるということです。
普段から、上司や同僚に対して誠意を持って明るくコミュニケーションをとりましょう。ときには仕事の手伝いを申し出たりすると、よい関係性を築く手助けになります。
堂々と定時退社する
言い訳したり申し訳なさそうに退社すると相手は余計イラッとしますし、悪いことをしているみたいで自分も気分が悪くなります。
定時退社は悪いことではないことを自ら認識して、堂々と退社しましょう。
まとめ
定時で帰りたいと思ったら、定時退社は悪ではないことを腹落ちさせることから始めてみましょう。
以下の記事では、定時に退社するコツを紹介しています。あわせてご覧ください。