>>在宅ワークやフレックス勤務をするには?
「柔軟な働き方を叶える方法」無料ebookで解説
働きやすい会社を探すとき、ランキングを参考にするという方法もありますね。
今回は日本最大級の企業口コミサイトOpenWorkが2020年に発表した「20代が選ぶ、自由主義でフラットな企業ランキング」をピックアップ。これはワークライフバランスや風通しのよさを軸にしたランキングです。
この記事では、このランキングを元に「働きやすい会社」の探し方について考えていきます。
【2020年】働きやすい会社を評価するランキング発表
出典:OpenWork
2020年、新型コロナウイルス感染拡大により多くの会社が企業活動の変革を余儀なくされました。テレワークが一気に進み、在宅でも働ける環境が整うなか、多くの方が自分自身の働き方を見直すようになったのではないでしょうか。
同年8月、OpenWorkでは「20代が選ぶ、自由主義でフラットな企業ランキング」を発表。テレワークを含むワークライフバランスや風通しのよさを軸にしたランキングです。
また今回のランキングは、20代社員からの投稿を対象データとして3819社の中からTOP30を選定したもの。つまり、若手社員にとって自由な働き方や風通しのよさを感じられる会社が評価されています。
20代が選ぶ、自由主義でフラットな企業とは?
出典:ダイヤモンド・オンライン
「20代が選ぶ、自由主義でフラットな企業ランキング」のTOP30社は上図の通りです。うち上位10を以下に抜粋します。
- サイボウズ株式会社
- 株式会社ユーザベース
- アクシスコンサルティング株式会社
- 日置電気株式会社
- 株式会社いろはにぽぺと
- 株式会社ギャプライズ
- ANAセールス株式会社
- GMOクラウド株式会社
- 株式会社Hajimari
- 株式会社Plan・Do・See
上位にランクインした企業の口コミは以下の通りです。
第1位 サイボウズ株式会社
出典:サイボウズ株式会社
在宅勤務や時間をずらして働く、好きな場所で働くなどとても自由です。どの会議室にもリモートで接続できるのと、オンラインに情報を集約する文化のため在宅による情報格差はほぼないと言えます(エンジニア、男性)
出典:OpenWork
サイボウズではなぜこんな環境が実現してるのか?
1)制度:複業自由
2)文化:公明正大(嘘はダメよ)
3)ITツール(例えば日中の複業は、グループウェアGaroonに予定登録して誰からも見える状態)
4)風土:これらを支える心理的安全性(複業を社内で話してもお咎めなし)
以上が揃ってるから— 大槻幸夫 (@yukio) August 12, 2020
ユニークなワークスタイルで注目を集めるサイボウズ。「100人いたら100通りの働き方」をモットーに、社員それぞれが望む働き方ができるような制度を導入しています。
革新的な働き方制度を導入するだけでなく、実際に組織に浸透していることが評価されたようです。
第2位 株式会社ユーザベース
出典:株式会社ユーザベース
フルフレックス、フルリモートの会社のため、日本国内や海外でフレキシブルに働くことができる。お子さんが熱を出した際など、リモート勤務が自分の意思でできる会社。子育てや家事などとの両立もしやすく、3児の母も数名いる。(企画、女性、ユーザベース)
出典:OpenWork
コロナの影響により、B2B SaaS Company全体のweekly会議(約200名参加)をオンラインではじめました。
熱量を高めるために工夫をこらす運営メンバーが最高であり、参加者全員からのチャットのコメントも沢山。
私は司会として、今週はどこを改善するか考える毎週月曜の朝📻
全員でつくるweekly会議✨— 小田切香澄 #UZABASEリクルーター (@kasumin_1201) February 18, 2020
NewsPicksなどのサービスで知られるユーザベースでは「スーパーフレックス制度」や7日間連続した休暇を取得できる「ロングバケーション制度」などが導入。
この他、複業OK、子連れ出社OK、カフェ代補助などユニークな制度があります。
社員の個性を大事にしたワークスタイルの推進が評価のポイントだったようです。
第3位 アクシスコンサルティング株式会社
自身でKPI、KGIを逆算して、アポイントを入れている為、優先したいプライベートの用事があれば、柔軟に調整可能。テレワーク環境も整備されている為、育児・介護等で数日在宅ワークのみで乗り切ることも可能。(キャリアコンサルタント、男性、アクシスコンサルティング)
出典:OpenWork
アクシスコンサルティング株式会社では売上史上ではなく、チームの一員としての働き方を評価される仕組みが整えられているようです。
自由な働き方を叶えるパラレルワーカーの声
テックキャンプは、未経験からフリーランス・副業で生計を立てているパラレルワーカー5名にインタビューを行い、自分らしいキャリアを歩むための方法を無料ebookにまとめました。
【こんな内容が含まれます】
・副業/フリーランスと会社員時代の年収の違いは?
・複数のスキルで自分らしく働くためにやるべきこととは?

働きやすい会社とは
働きやすい会社を探すためには、一般的なランキングを参考するだけではなく、あなたにとって働きやすい会社の条件を定義する必要があります。
例えばライフステージ・ライフスタイルによっても働きやすさは異なってきます。今実現したい働き方と5年後・10年後に実現したい働き方も変化していくでしょう。
「働きやすさ」を考える際は、以下のようなポイントを参考にしてみてください。
柔軟な働き方ができる
柔軟な働き方ができるかどうかは、例えば以下のような制度が導入されているかという点からわかるでしょう。
- フレックスタイム制度
- 短時間勤務・短時間正社員制度
- リモートワーク制度
- 在宅勤務制度
- 地域限定(転勤なし)正社員制度
- サテライトオフィスにおけるテレワーク制度
このような制度があり、実際に浸透している会社は柔軟な働き方が実現しやすいといえます。
ワークライフバランスを実現できる
ワークライフバランスの実現を目指すには、先ほど紹介したような制度が導入されているだけでなく、それぞれの働き方を尊重する風土があるかも重要なポイントになります。
例えば
- 有給休暇が取得しやすい
- 定時で帰りやすい
といった点も押さえておきたいところです。

女性が活躍している
「あらゆるステージにある人が働きやすい環境か」を見る上では「女性が活躍しているか」も1つの要素になるでしょう。
性別問わず評価される環境であるか、あるいは結婚・出産などの大きなライフイベントを経験したあとも働きやすい制度が整えられているかは、特に女性にとって重要なポイントとなります。
実際にキャリアを積んでいる女性社員がいるかどうかは見ておきたいところです。

共働きで子育てしやすい
性別問わず、仕事と育児を両立させるなら「共働きで子育てしやすいかどうか」は重要視したい条件です。
女性だけでなく男性も育児休暇を取得しやすい環境や、管理職に育児経験者が多いなどが挙げられるでしょう。
日経DUALでは「共働き子育てしやすい企業2020 トップ10」を発表しています。ランキングを参考にするなら、このような自分自身のライフスタイルに合った条件を評価するランキングもチェックしてみるとよいですね。


ランキングにはない働きやすい会社を見つけるコツ
今回紹介したランキングにランクインしていなくても、あなたにとって働きやすい会社は見つけられます。
ここではランキングにはない働きやすい会社を見つけるコツを紹介しましょう。
自分にとっての「働きやすさ」を定義する
まずはあなたにとっての「働きやすさ」を定義しましょう。例えば「女性にとって働きやすい」と一口に言っても、大きく「男女平等型」と「制度充実型」の2つに分かれます。
詳しくは以下の記事を参考に、深堀りしてみましょう。


ロールモデルを見つける
自分自身にとって働きやすい会社かどうかを見極めるには、自分が目指したい働き方を実現している人を見つけられるかもポイント。
例えば
- プライベートを充実させながらフレキシブルに働く社員がいる
- 男性上司で実際に育休を取得した社員がいる
など、あなたが理想とする働き方を体現するロールモデルがいる会社なら、入社後のギャップも少ないでしょう。
さまざまな角度から企業分析する
自分にとって働きやすい会社の条件がまとまったら、さまざまな角度で企業分析を行い、条件に一致する企業を探しましょう。
企業ホームページを参考にするのはもちろん、企業口コミサイトやSNSなども参考にするといいでしょう。
実際に企業で働く社員の声が寄せられている以下のような企業口コミサイトなら、リアルな声が知ることができる可能性が高いです。
会社の大きさにとらわれない
働きやすさを追求するなら、会社の大きさにはこだわらないほうが選択肢が広がるのでおすすめです。中小企業にも働きやすい会社は存在します。
以下の記事では、中小企業でホワイトな働き方ができる会社を見極める方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。

就職・転職エージェントも利用
働きやすい会社の条件は、求人票を見ただけではわからないことも多いです。一方で企業の内情に精通する就職・転職エージェントなら、あなたが考える働きやすさについての情報を持っている可能性があります。
エージェントと良好な信頼関係を構築できれば、有益な情報を聞き出せるでしょう。
以下の姉妹サイトの記事では、担当の転職エージェントと信頼関係を結ぶ方法を紹介しています。

働きやすい環境を作っている会社の事例
冒頭で紹介したランキング上位の企業以外にも、働きやすい環境を作っている会社があります。
ここでいくつか事例を紹介しましょう。
伊藤忠商事
出典:伊藤忠商事
伊藤忠商事は20時以降の残業は原則禁止、22時〜翌5時までの勤務は禁止。5時〜9時の勤務を深夜勤務と同じ扱いにし、割増手当を支給するなど、朝型勤務の促進を行っています。
この他、飲み会は1次会のみ午後10時までという「110運動」やカジュアルな服装を奨励する「脱スーツ・デー」など、ユニークな取り組みが行われています。
森永製菓
出典:森永製菓
森永製菓では、経営戦略の1つとして「ダイバーシティ推進」を掲げています。

また2001年から女性が働き続けるための環境整備を推進しており、男女の平均年齢・勤続年数の差はありません。
子育てサポート企業として一定の基準を満たした「くるみんマーク」認定企業のなかでも、高い水準の取り組みを行っている「プラチナくるみん」に認定されています。
キャスター
出典:キャスター
キャスターでは「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げ、創業以来、全社でリモートワークを実施。700名以上がリモートワークを行っています。
2020年5月には、新型コロナウイルス感染拡大を受けて各企業がリモートワークを推進するなか、自社社員の働き方をまとめた「キャスターグループ働き方図鑑」を公開。
リモートワークをしながら家庭とキャリアを両立させている女性執行役員や、育休取得の経験を元に本を発売した男性社員などの働き方が紹介されています。
株式会社JSOL
出典:株式会社JSOL
株式会社JSOLではテレワーク、シェアオフィス制度やコアタイムなしのフレックスタイム制などを導入。全社員の約8割がテレワーク制度を利用しています。
またロボットによる業務自動化(RPA)による効率化をはかり、人為的ミス削減・作業品質向上につなげています。
以下の姉妹サイトの記事では、RPAについて詳しく解説しています。気になる方は読んでください。

日本イーライリリー株式会社
日本イーライリリー株式会社では「ダイバーシティ&インクルージョン」を促進し、多様な価値観を認め合う環境を整えています。
実際に2020年版「働きがいのある会社」ランキングでは、大規模部門で13位にランクイン。14年連続選出は参加企業のなかでも最長です。
また東洋大学「女性活躍インデックス」企業ランキング2019では6位に選出。
「育児パパ休暇」「看護・介護休暇」「留学サポートプログラム」など、あらゆるニーズに合わせた働きやすい制度が整えられています。
働き方改革を進める企業の事例は、以下の記事でも紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

ランキングより「あなたにとって働きやすい会社か」が大切
働きやすい会社を評価するランキングは色々とありますが、そこで上位の会社があなたにとっての働きやすいかはわかりません。
「自分にとって働きやすいとはどんな状態か」を定義して、その条件に合う会社を探すのがよいでしょう。
以下の記事では、働きやすい会社に転職するための方法を解説しています。転職を考えている方は読んでみてはいかがでしょうか。
